【いろいろな お正月】

早いもので、1月も残すところ10日ほどになりました。
1月7日に松の内も明け、七草や小正月も過ぎ、すっかりいつもの日常となっています。

旧暦のころ、小正月はその年初めての満月の日にあたっていたため、「望正月(もちしょうがつ)」などとも呼ばれていました。
また、お正月の間とても忙しかった主婦がようやく一息つけるようになった頃として、「女正月」などと呼んでいた地域もあったそうです。

このように、お正月には「〇〇正月」という呼び方がいくつか存在します。
その中のひとつとして、1月20日のことは「二十日正月(はつかしょうがつ)」「骨正月(ほねしょうがつ)」などと呼びます。

「二十日正月」は、お正月にお迎えした神様がそれぞれの場所へお戻りになる日で、お正月のために用意した飾りや食べ物もこの日までにすべて片付けられました。

「骨正月」は、お正月のごちそうとして用意した「ぶり」や「新巻き鮭」を頭や骨まで食べつくしたことからきていますが、別名「頭正月(あたましょうがつ・かしらしょうがつ)」とも呼ばれています。

いずれにしても、1月20日はすべてのお正月行事の祝い納めの日とされています。
現代では、お正月のことを松の内あたりまでを指すことが多くなり、それを過ぎると「いつまでも正月気分」ではいられなくなるとされています。
しかし、実際には「正月」とは1年の最初の月のことを言いますので、1月の別名でもあります。

昔から「一年の計は元旦にあり」と言われていますが、今年一年間の目標や計画を決めることはとても大事なことです。
時間をかけてじっくり「正月」の1ヶ月間で決めていくのも良いのではないでしょうか。

(植木乃梨子)

   

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