誰が為に…≪小論文もビジネスもプライベートも≫【後編】

ということで、「誰が為に」を意識した私のプライベート事例をご紹介します。
私の子どもたちが、当時、小学生(息子)と幼稚園(娘)の頃のお話です。

息子の通う小学校のイベントの一つに「くじらにまつわる川柳を書こう」というものがありました。息子は初めての川柳に、5・7・5のリズムと言葉選びに楽しさを覚えていました。
また、何でも兄と同様にやりたい娘は、私、父を頼り、「自分もやりたい」と言いました。

応募した川柳は、厳正なる審査の上、表彰されます。
娘を勝たせたい(受賞させたい)私は、ガチモードです。

早速、審査員を調べると、落語家さんがいることが発覚しました。
その落語家さんは審査だけではなく、川柳の表彰式でも、「顔」として表舞台に出てくる方です。審査における影響力が大きそうだと推察しました。
よって、「はは~ん、落語家さん狙いやな」とターゲットは定まりました。

次に戦術を考えます。
・大前提として、幼稚園児の川柳であること
・次に、落語家の心をくすぐりに、「ダジャレ」川柳にすること
これらを押さえた2つの川柳を考え、娘に選んでもらいました。

  1. くじらさん なんじにおきる? 9じらしい
  2. くじらさん おおきなこえで ほえ~るの?

娘は①を選び、応募しました。
結果は、当選!無事、表彰を受けるに至りました!
(表彰式での落語家さんのコメントは、「幼稚園児が応募してくれてうれしいです!」とちょっと意図したコメントではありませんでした。しかし、父としての目的は達成です。笑)

このように、文章は「誰のために」を考えることが大事(効果的)です。落語家さんの共感=心をくすぐるにあたり、川柳を「落語家さんのために」と定めましたというエピソードでした。

みなさまも、ぜひペンを取る前に、タイピングを始める前に、共感を得たい誰かをイメージすることから始めてください。

「誰が為に」…でした!!

(ウラの文章添削士 ヒノ)

   

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