先日、あるコミュニティのオンラインイベントに参加しました。
話の流れで「子供の頃に読んでいた本」というテーマになりました。他の参加者の方々から「図書館で夢中になって本を読んでいた」「ミステリー小説にハマっていた」などのエピソードが出ました。
そんな私は「そう言えば、子供の頃に何読んでいたっけ…」と考えているうちに時間切れになり、発言する機会が無いままイベントは終わりました。
そんな中でこの添削堂ブログでも、他の文章添削士さんが「子供の頃に読んで感銘を受けた話」を公開していたので、私も考えてみました。
小学生の頃は「偉人伝」や「世界名作全集」のようなオーソドックスな物語を読んでいたように思います。
どちらかと言えば図書館に籠っていた…というよりは、親に本を買ってもらって読んでいたというのを思い出しました。あとは強いて言えば具体的な内容をすっかり忘れているのですが、栗本薫さんの「ぼくらの時代」を読んでいたという記憶がありました。
中学から高校にかけて、私が初めて特定の作家さんの作品に興味を持つようになったのは、友達から勧められて読んだ西村京太郎さんのトラベルミステリーでした。
鉄道などを使ったトリックやアリバイ工作などを十津川警部と亀井刑事の名コンビが解き明かしていくというストーリー展開です。奇をてらった感じではないけれど、必要であれば現地に行って捜索を行うなど丁寧に捜査をして犯罪者を追い込むストーリーに夢中になって読んでいました。
それが高じて「青春18きっぷ」を使って時刻表を眺めながら「1日でどこまで行けるか」「乗り継ぎはどうするか」などをあれこれ考えながら旅をすることもありました。
本を読むことで旅をしている気分になる。
そんな本の読み方をしていたことを思い出しました。
最近は「ハウツー本」や「自己啓発本」などの「ビジネス書」と呼ばれる本を読むことが多いのですが、このブログを書いていて久しぶりに小説を読みたくなりました。
(茅根 康義)