「Why→How→What」
このフレームとステップは、マーケティングコンサルタントのサイモン・シネックが2009年のTED Talksで提唱した「ゴールデンサークル」という理論です。
2012年には著書『WHYからはじめよ』としても日本語訳で出版されています。
2009年という10年以上前の理論ですが、脳科学の観点からも合理主義の中では不変であると考えています。
TED Tallksでは商品広告の例で例えられていますが、いくら「What」にあたる商品名を連呼していても人々の興味はそそられません。
一方、「Why」である、信念や価値観、企業であるとMission,Vision,Valueにあたるところから理解を得ようとすると、人々に共感が得られやすくなります。
そして、商品広告のみならず、優れたリーダーはWhy→How→Whatの順で語ることで、人々の心を動かし、行動へと導きます。
(ぜひ、検索してみてください。英語も比較的ゆっくりでとても聞き取りやすいです。)
さて、ここからは「共感を得て、人々を導く」というお話です。
たとえば、ガクチカでは、自身のみで得られた成果よりも他者を巻き込み得られた成果の方が好まれます。
これは、ほとんどの仕事は、自己完結ではなく、誰かと仕事をしないと成り立たないことに起因しています。よって、他者を巻き込むスキルが求められますし、好まれます。
しかし、よくあるガクチカのように、「原因分析をして的確なアプローチにより改善しました!」など容易くいくようなことはなかなかありません。
実際に、原因分析はできても、人を動かせないリーダーはビジネスにも山ほどいます。
(原因はこれだからHowをしましょう!という一見、論理的かもしれませんがHowが先行して共感を得にくい状態)
ですので、ガクチカや就活の面接で自身のリーダーシップをアピールする際にも、Whyから語り共感を得て人々を導いたというのはとても貴重なスキル・経験になります。
大学生活の中でWhyから語った経験などもあるのではないでしょうか?
よりリアルな人を動かすスキルや経験をアピールできるはずです!
(ひょっとしたら、書類は通過したけど、面接は落ちたという人の中には、うわべだけの経験のみで、リアルなスキルをアピールできなかったパターンもあるかもしれませんね。)
社会人になってからもとても生きるスキルです!
貴重な残りの大学生活をWhyから語り掛け、優れたリーダーとしての一歩を踏み出してみるのはいかがでしょうか。
私もWhyから語るようなVisionary Typeのリーダーになりたいと心より思っています。
(ウラの添削人 ヒノ)