文豪漱石さんに聞きました。
「漱石先生はどうして文章を好むようになったのですか」
「好きだから好きになっただけ。しかし強いて原因を言へと言うならば言えぬこともない。それは幼少の頃から私は漢文を盛んに読ませられたことである」
ちなみに私は、漢文にはゆかりのない家庭に生まれ育ちました。学生のころは、本に関心はありませんでした。
しかしながらシニアになった今は、本が好きになりました。そして書くのが好きになりました。
「どうして本が好きになったのですか」
と問われたら、
「それは、なんとなく。強いて理由を言えというならば言えないこともないです。それはポルタに出会ったからです」。
ポルタとは、高校生以上に向けた「小論文メルマガ教材」です。
まず無料サンプルを読み、おもしろそうなので本登録しました。
月〜金曜日は視写用の400字程度の文章【今週の文章】が送られてきます。視写とは、送付されてきた文章を書き写す作業です。
そして土曜日は【今週の文章】に関して600字の小論文を書いてみよとの課題が出されます。解答例は翌週の日曜版で公開されます。
当初私は【今週の文章】を読むだけで満足し、視写しませんでした。400字書き写すのは大変です。しかしある日突然、異変が起こりました。
「ここの主張、この書き方がおもしろい、書き写してみよう」という気になったのです。それは『続・悩む力』姜尚中さんの文章でした。
視写中に、著者との仮想会話が始まります。
「ここの文章、意味はわかるけど、だからなんなの。これじゃ、私の行動を変えられないな」
「そんなことは、漱石に聞いてくれ」
素直な私は、図書館に行き、図書館司書に聞きました。
「漱石が『文章』のことについて、書いているようですが、どのように調べればいいですか」
「ああ、それなら、全集に索引がついているので、そこで調べられますよ」
早速漱石全集の索引で「文章」を検索、該当巻とページ情報から「談話 文話」に行きつきました。そこには「文章を好むようになった原因」が記されていました。それが冒頭の一文です。
視写はやり始めたものの600字小論文の作成は容易ではありません。毎週解答例を拝見するだけでした。
そんなおり、あるお題が私の知的好奇心をかき立てました。
『資料文を踏まえて、「破壊」の意味を論じなさい』。
「破壊」といえば、戦争、今起きているロシアによるウクライナ侵攻です。「破壊」と「創造」は繰り返されます。この忌まわしい戦争も、今後も繰り返されるのでしょうか。解を求めて、また図書館に行きました。10冊ほど高速斜め読みしました。残念ながら、暴力的破壊活動はこれからも繰り返されるであろうとのことでした。
その結論に悲嘆しながらも、このお題に関し、600字小論文をなんとか書きあげました。そしてその原稿はブログ「note」に投稿しました。
この2ヶ月を振り返ると、私の生活の中心は「小論文メルマガ教材ポルタ」でした。
視写しながら現代作家と仮想会話を楽しみ、その会話から発展し、文豪の生い立ちにも触れることができました。さらに、我が作品を世に公開しました。なんと素晴らしい成長なのでしょうか。
ポルタさん、ありがとう。これからもシニアーの知的好奇心を高めてください。
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小論文メルマガ教材「ポルタ」|(一社)文章添削士協会 (tensakushi.or.jp)
(幸 宏)