好きなことばを書き写して文章力GET!超初心者向け視写のススメ

 職場でのメール、プライベートでのLINE、SNSでの投稿、ありとあらゆる場所でひっぱりだこな「文章力」。そんな「文章力」を手っ取り早く身につけたい。そう思っていませんか?

 「文章力」を手に入れる鍵はズバリ、「視写」にあります。私の高校時代の経験を踏まえながら、「視写」のコツをお伝えします。

STEP1 好きな言葉から挑戦してみる

 言葉を書き写すにあたって一体何から着手して良いのか、悩ましいですよね。まずは、「好きな言葉」を書き写すことから始めてみましょう。

 私が高校生だった頃、塾で「天声人語」を書き写すように言われたことがあります。もちろん、プロが書いた文章ですから語彙の幅が広がったり、一文の適正量の見当がついたりという効能は高校生だった私も感じることができました。しかし、「天声人語」の視写の習慣は残念ながら続きませんでした。なぜかというと、興味のある分野が必ずしも取り上げられるわけではないから、そして、自分の意思ではなく、塾にやるように言われただけだったからです。

 「好きな言葉」、例えば、読んだ小説の一節や、触れた短歌、俳句、川柳を書き留めておく。または、お気に入りの曲の歌詞や漫画のセリフでも良いでしょう。まずはご自身の「お気に入り語録」を作るくらいの気持ちで無理なく取り組んでみてはいかがでしょうか。

STEP2 興味の幅を広げて、短い文章に挑戦してみる

 STEP1を経て、ある程度視写の習慣がついてきたら、既知、未知いずれの分野にかかわらず、「天声人語」くらいの短めの文章の視写に挑戦してみましょう。いきなり長い文章の視写に取り組もうとすると、せっかく積み上げた習慣がなくなりかねません。ゆっくり視写に慣れ、習慣を継続していくことを意識しましょう。

STEP3 長めの文章に挑戦してみる

 視写を定期的に続けることができてきたら、長めの文章の視写に着手してみましょう。一文の長さや文と文のつながりを意識し、それらの感覚を手で覚えて身体に落とし込み、文章力向上を実感してみてくださいね。

 「視写」を習慣化することで、語彙力や文同士のつながり、適切な文量といった知識を吸収することができます。「文章力を手に入れたいけれど、何をして良いかわからない」という方は、ぜひ「視写」をはじめの一歩にしてみてください。

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(械冬 弱虫)

   

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