『コロナ禍で、新しく何かに挑戦した経験はありますか?』

 大学のキャリアセンターで就職支援に携わっていると、最近学生から「企業でこんな質問をされた」と報告を受けることがよくあります。

 昨今コロナの影響で、当初、思い描いていた大学生活を送れていない学生が多いなか、敢えてこの質問をする企業が増えていると実感しています。

 就活生にとって「学生時代にがんばったこと」いわゆる「ガクチカ」は、面接やエントリーシートで必ずと言ってよい程聞かれる質問です。

 学生時代、「どんな目標を持ち、自分なりにどう行動し、どう成長したか」が問われます。

 つまり、「入社後、もし予測不可能な状況に陥っても、どう自分で考え、どう行動できる人なのか」といったコンピテンシー特性を見極めたいという採用側の意図があるのです。

 コロナで留学を断念した。
 サークル活動も辞めてしまった。

 ガクチカに書くネタがないと悩む学生も多くいる一方で、オンライン留学を受け入れている学校に入学し、そこで、クラスメイトとディスカッションを行っている学生もいます。

 また、カフェを運営するサークルで、「筆談喫茶」たるものを初めて企画し、聴覚障害を持つ方達との交流に繋げた学生も。

 本選考開始まで、あと6ヶ月。

 置かれた環境下で、まずは今からでも自分に出来ることを始めて欲しいと思います。

 そして、そのエピソードが、もっとより効果的に志望先の企業に伝えられるように、私たちが文章添削を通して、「伝わる文章」を目指します。

(Y)


コンピテンシー特性 ……成果に繋がる行動特性


   

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