【東野茉莉】自己紹介

茉莉です。

と、書き始めたのですがこれが最初のブログです。
せっかくなので、さて、自己紹介を…と考え始めて早くも数週間。
光陰ライクアローです。
ただただ、特筆すべき事はなにもない人間だということに直面してしまいました。
薄々わかってはいましたが、困ったもんですね。

さて、みんな何を書いているんだろう…と、他の方のブログを読んでみたところ、
「おお…!すごい、なんかみんな大人だ…!」
と思いました。
しかし、よく考えてみたら皆さん、どこからどう見ても「ちゃんとした」大人でした。
私だけがふわふわと浮ついた感じです。

少し自己紹介っぽいことを書くと、
・神奈川県の山間部生まれ
・東京23区のすみっこぐらし
・転職数回
・1日18時間くらいパソコン+携帯を見ている
・半年ほど前にNintendo Switchを買ったが置き物化している
・お友達が通っているパーソナルトレーニングに通うことを決意 ◀NEW!!

デバイスに一日を乗っ取られている感は否めない、至って普通の人です。

さて、そんな私の好きなことのひとつに「本を読む」があります。
実用書を読むのは苦手で、もっぱら小説を読んでいます。

ここ1、2年程ですっかりハマっているのは「本好きの下剋上」というライトノベルです。
正式タイトルは「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜」と、とても長いので、以降は「本好きの下剋上」と記載します。

ジャンルとしては「転生ファンタジー」です。
主人公は本がとても好きな22歳の女の子。
彼女は図書館への就職が決まったその日に事故死をし、そのまま異世界転生をします。
転生した先は本が無い(正確にはあるのだが全く流通していない)世界。
その上、主人公は4歳の幼女になっていました。
主人公はその世界で本を作り、広げるために様々な活動をしていく…というストーリー。
コミカライズもあり、アニメ化もしているので比較的売れているシリーズだと思います。
その、「本好きの下剋上」は何がそんなに面白いのか。

※ ネタバレなし!!!

私が一番ぐっと来るのは、主人公がいつも一生懸命に『自分のしたいこと』を考えているところです。
本が欲しい、家族やお友達を大切にしたい、そのために自分には何ができるのか。
好きなことをするために、自分は何をしなければならないのか。

もともと自分がいた世界とは全くかけ離れた世界・文化の中で、
主人公は一生懸命に「本」に向かって努力をします。
とは言え、そもそも本が容易に手に入らない世界で
一般人の4歳の女の子にできることは多くありません。

また、22歳まで日本で生きてきた記憶を持っているので、
文化の違いに激しく翻弄されまくります。
逆境とも言えない異世界で、彼女はいつも一生懸命に自分の欲しい物や
大切な存在のために努力をしています。

同じ状況になったときに、私は彼女と同じ位、努力できるのだろうか…?
自分の知識を活かそうにも、その知識は現代日本の文明の上に成り立つ知識です。
何もないところから、まず知識を役立てるための土壌作りができるだろうか…。
実際に、ここまで進んだ文明の中で生きていると想像すら難しいものです。

しかし、引っ越しや転職、ライフステージの変化など、
生きていると様々な「暮らす世界が変わる時」が来ます。
転生をするほどではないにせよ、きっと意外と身近にあります。
その時に、なにを選択し、どう毎日を過ごすのか。

ひとつひとつは大きな決断でなくても、いずれ何かが変わる時がきます。
もちろん、変わらないことを選ぶこともまた、自分にとっては必要なことでしょう。
選択をすることで、目的に近づいているのだろうか。

「本好きの下剋上」を読むと、いつもわが身を主人公に置き換え、考え、思うのです。

「明日から、頑張ろう。」

え?今日?今日からっていうのはちょっとねぇ…雨だし。え?午後から晴れる?
んー、ちょっとねぇ。午前中に読み始めた本を読み切りたいじゃん?
今?うん、下剋上読んでる。最近新刊出たから最初から読み返して復習しないとさ。
既刊?本編だけで30冊くらいでてるし。
復習だけで2週間くらいかかるんだよねぇ…。

本の面白さは、年齢や性別、その他自分が決めていない事のすべてを超えます。
そして、好きな事を好きでいることは意外とパワーを使います。
その反面、どんなことであっても好きな事は自分の糧になります。
きっと、この先の人生もいろんな本と生きていくのだろうなぁと
積みあがった30冊の本をみて思うのでした。

読書感想文はもとより、受験対策の小論文や昇進・転職のための文書作成にお困りの際は
ぜひ、添削士にご相談ください。

東野茉莉

   

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